ハウスメーカーの選び方

一口に家を建てると言っても、千差万別、人それぞれ、求めるものは異なります。
また、家を建てるハウスメーカーにも得意不得意があります。あるハウスメーカーは在来工法の木造建築を作らせると巧いが、鉄骨作りの洋風建築は実績がないなどということは、良くあることです。
住宅に求めるものが異なると、家を造るハウスメーカーの選び方も変わってきます。まずは、自分たちが家にも求めるものは何なのか、次にハウスメーカーを決めるまでの時間的余裕はあるのか、この辺りを検討しましょう。

住宅に求める要望をまとめよう

家族会議

家を建てたいと思い立つのには必ず理由があるはずです。住宅を建てる方は、家族がおられる場合が多いと思います。そんなとき、家族それぞれの思いをまとめる必要があると思います。

たとえば、ご両親との同居を考えているとか、お子さんが大きくなったので一戸建てに移りたいと考えているとか、いろいろな理由があると思います。また、住宅建築で優先したい事柄をまとめておかれるといいでしょう。
困るのは、大家族で新しい家を建てるとき、個人ごとに優先順位が異なりいくらハウスメーカーと打ち合わせても要求する側の話がまとまっていないと、話が前に進まないことがあります。
こんなことにならないように、住宅建築の前には、発注側の意志疎通を十分図っておく必要があります。
たとえば、次のような要望があるでしょう。

  • 寒暖の差が抑えられる家がほしい
  • デザインにこだわりたい
  • シックハウス対策を万全にしたい
  • 価格を抑えたい
  • 狭い土地を有効に使いたい

数え上げたらきりがないほど、いろいろな要望が出てきます。
しかし、これら要求の一つ一つが家を建てるときの大事な要素なのです。できれば、これらの要求をまとめ、順位付けを行いましょう。重要な順に並べ、あなたの要求に対応できるハウスメーカーを選ぶようにしましょう。

ハウスメーカー選びの期間は

ハウスメーカーを選ぶ期間

家を建てるのは一生のうち何度も起こることではありません。皆さんそれなりに覚悟を決めて建てられるのですが、意外な盲点はハウスメーカーを選ぶまでの期間です。
家を建てるというのは、あれこれ悩むことが多いものです。ところが、ハウスメーカーを決めるのは案外時間をかけずに決めてしまわれる方が多いのです。実際問題、住宅構造にしろデザインにしろ、さらに建築工法にしてもハウスメーカーごとに特徴があり、得意不得意があるものです。
そういう大事なことを後回しにして、とりあえずハウスメーカーを決めてしまうのは考え物です。
よくあるのは、ハウスメーカー営業マンの販売戦略にはまってしまうことです。初めのうちは数社と打ち合わせをしていても、毎週土日にそれぞれのハウスメーカー営業マンが自宅に訪れ、多くの時間を営業マンとの対応に割かれることになり、疲れ切ってしまわれる方が多いのです。
こういう状態になるとほとんど思考回路がまわらず、ハウスメーカー営業マンの言いなりになってしまいます。

理想的には、ハウスメーカーを決めるまでに1年程度の余裕を見ておかれるといいでしょう。それぐらいの時間があれば、毎週営業マンと打ち合わせる必要もありませんので、余裕を持って望めます。
くれぐれも時間切れが原因で、ハウスメーカー営業マンに任せっきりにならないように注意しましょう。

目的別ハウスメーカー一覧

目的別ハウスメーカー選び

家族を含めた「家」作りへの要望がまとまり、家造りへのスケジュールを考えはじめられたと思います。ここで、目的別にどんなハウスメーカーと相談すればよいか目安を挙げます。
ハウスメーカーにはそれぞれ特徴があります。重視する項目別にお勧めハウスメーカーを紹介します。

目的別お勧めハウスメーカー

断熱性能の高い家を建てたい
最近の省エネブームで、どのハウスメーカーも高気密、高断熱性能を謳っています。しかし、カタログ性能と実際の住宅は違います。特に新しい工法の場合は施工する工務店がその技術に慣れていないこともあります。
高気密、高断熱住宅はツーバイフォー住宅や輸入住宅の方が実績はあります。スウェーデンハウスでは全棟C値(相当隙間面積)測定、Q値(熱損失係数)表示します。他のハウスメーカーでも10万円前後の実費を払えば測定してくれます。
(参照:エコ住宅比較 省エネ設備の功罪
シックハウス対策を重視したい
建築基準法の改正で、どのハウスメーカーもシックハウス対策には力を入れています。現在、新築住宅では24時間強制換気システムの導入が義務づけられており、シックハウスの心配はないように思われがちですが、それでも問題のある住宅が出ています。
原因は、建材にはシックハウスの原因となる化学物質は少なくなりましたが、システムキッチンや化粧台など箱ものには規制の及ばないものがあります。また、強制換気システムも施工によっては、必要な換気量を確保できていないこともあります。
新築住宅の竣工時には、室内空気の測定を実施されてはいかがでしょうか。空気に含まれる化学物質の量が厚生労働省の基準を満たしているか調べてみましょう。また、空気換気量の測定も行ってもらいましょう。この場合も測定費用は有料となります。
なるべく価格を抑えたい
ローコストを謳っているハウスメーカーはいくつかあります。たとえば、エスバイエルの「すまい21」がそのひとつです。セキスイハウスの「ツーユーホーム」も交渉次第で安くなることもあります。
フランチャイズ方式では、アイフルホーム、ユニバーサルホームも比較的安く、輸入住宅ではセルコホームにもローコスト住宅があります。ただ、これらの住宅がローコストなのは規格型住宅を造る場合であってきめ細かな仕様変更を要望すると決してローコストではなくなります。
土地が狭いので3階建てを建てたい
建築条件が許せば、狭い土地を有効に活用するのに3階建て住宅を建てることができます。
通常の3階建て住宅であれば木造でもツーバイフォーでも問題ありませんが、屋上を庭にするとか平面型にするときは、防水の関係で鉄筋コンクリートか鉄骨構造を採用した方が良いでしょう。

こうして、要望に合うハウスメーカーを選んでいくと、全ての要望を満たす住宅メーカーがなくなってしまうかもしれません。ですから、要求には順序づけが必要なのです。自分たちにとって大事な要求を満足してくれるハウスメーカーを選びましょう。

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