家を建てるときに大事なのがハウスメーカーを選ぶことです。ところが、多くの方はハウスメーカー営業マンの言いなりに住宅メーカーを決めたり、将来の増改築のことまで考慮せずにハウスメーカーを決めてしまうことが多いものです。
住宅は簡単に買い換えられない代物ですので、間違いのないハウスメーカー選びをしてください。

二世帯住宅を考えているなら

新しく住宅を建てられる動機に家族構成の変化があります。両親との同居が決まり、「住宅を二世帯化したい」とか、「将来の家族構成の変化にも対応できるように間取りを自由に決められるようにしたい」など、新しく住宅を建てるときや住宅をリフォームするときに優先される条件の一つが、二世帯住宅への対応でしょう。

よく言われることに「ツーバイフォー住宅は将来の増改築ができない。木造軸組工法なら増改築が簡単」などの話しがあります。
実はこれ、営業トークでツーバイフォー住宅でも増改築は可能です。一般的なツーバイフォー住宅であれば木造軸組工法の住宅と増改築の手間はそれほど変わりません。
それより大事なのは、将来二世帯住宅にすることを想定するなら、あらかじめそれなりの下地を作っておくことです。例えば、現在は平屋だけれど将来二階建て住宅に変更するかもしれない。と考えているなら二階建てにも耐えられる構造材をあらかじめ入れておく方が良いでしょう。また、平面の増改築でも、あらかじめ基礎部分に増改築用の基礎を作っておく方が増改築時の手間は少なくてすみます。

増改築がしにくい工法をあえて上げるとすればユニット工法です。特に鉄骨系のユニット工法（大成建設のパルコンなど）は将来の構造変更は困難です。
また、木質パネル工法も比較的増改築しにくい工法です。パネル工法はパネル部分が規格化されているので細かい変更には対応できないことも考えられるのです。

デザインでハウスメーカーを選ぶなら

住宅のデザインでハウスメーカーを選ぶのであれば、比較的選びやすいでしょう。
例えば、純和風住宅（数寄屋作りなど）を建てるのであれば中堅どころの住宅メーカーを選ぶか、地域の工務店に相談するのがいいでしょう。和洋折衷に近い住宅デザインを求められるのであれば、エスバイエルの自由設計や住友林業などの大手ハウスメーカーがいいでしょう。
洋風建築をお望みであれば、ツーバイフォー住宅を手がけるハウスメーカーがいいですが、輸入住宅メーカーが扱う輸入住宅を選ぶこともできます。
洋風住宅でも在来工法を採用しているハウスメーカーもありますので、ご検討下さい。

デザイン別お勧めハウスメーカー

純和風住宅

東日本ハウス
菊池建設
そのほか、地域のハウスメーカーなど

新和風住宅

住友林業
木下工務店
エスバイエル（自由設計）

洋風

日本ホームズ（会社解散）
三井ホーム
そのほか、ツーバイフォーメーカーなど

比較対照ハウスメーカー選び

いくつかのハウスメーカーを比較されるときは、比較するハウスメーカーの質をあるていど合わせた方が良いでしょう。
例えば価格帯ですが、ハウスメーカーにより比較的高価格の住宅を扱うメーカーや低価格を売りにしているメーカーなどがあります。比較するのであればほぼ同じ価格帯のメーカー同士で比較した方が違いがわかりやすいものです。
ハウスメーカーにより住宅構造・工法にも違いがあります。デザイン面などを考慮に入れて建築構造・住宅工法を決められたら、なるべく同じ建築構造・建築工法のハウスメーカーを比較されるべきでしょう。
ハウスメーカーには、住宅メーカーが直接施工する直施工方式をとる会社と代理店方式のフランチャイズ展開している会社があります。やはり、どちらかの施工方式にするかを決めてからハウスメーカーを比較されるといいでしょう。

ハウスメーカー比較対照は

価格帯

価格帯は住宅メーカーによってほぼ決まります。
比較するなら同程度の価格帯ハウスメーカーを比較しましょう。

住宅構造

住宅構造には、ツーバイフォー工法、木造軸組工法、パネル工法、鉄骨構造など多くの構造工法があります。比較するのであれば、この違いを認識して比較し、最終的には同じ構造、工法のメーカー同士で比較するといいでしょう。

直接施工かフランチャイズか

住宅メーカーの中には、直接施工するメーカーとフランチャイズ方式で施工するハウスメーカーがあります。あらかじめこれらの違いを理解し、最終的にはどちらかの施工方式の中で比較されてはいかがでしょう。

代理店方式でフランチャイズ展開するハウスメーカーの場合、施工する地域の工務店の質によって最終的に出来上がる住宅の質に大きな違いが出てきます。